小説が原作の映画10選~作品を二度楽しめる映画たち!~

 

映画を見たときの楽しさに、原作を楽しむというものがあります。入口は映画から、それからマンガや小説などのコンテンツに行ってしまうのはよくあることですよね。

そうしてたくさんの映画たちから多くを知った経験は、誰しもにあると思います。今回は、そんな機会を与えてくれる映画たちを10作品ほど、ご紹介したいと思います。原作はすべて小説から、気になったら本を読んでみてはどうでしょうか?

 




1999年に出版されたスティーブン・チョボスキー著『ウォールフラワー』。アメリカでの公開は2012年となっています。ハリーポッターで有名になったエマ・ワトソンが出ていることでも有名ですよね。

実はこの作品、著者が監督をつとめたものなんですよね。なので、撮影場所はけっこう監督に関するところばかりになっています。なのできっと、そうとう愛を込められた作品になったのだと思っています。

作品の特徴としては、思春期における経験や心理を語ったジュブナイル小説となっており、ドラッグや性、文学や音楽、などの若者文化が多く描写されています。

映画の完成度は異常なほどに感性を刺激してくれるものとなっております。十代の心理をうまく表現しており、なんとなく昔を思い出します。ちょっぴり切なくなる、青春の輝きが見える良い作品です。

1つの出来事が起こす波紋『桐島、部活やめるってよ』

『何者』で第148回直木三十五賞受賞した、朝井リョウさんのデビュー作『桐島、部活やめるってよ』。オムニバス形式で5人の日常を描いていく作品。男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活をやめることをきっかけに、小さな変化がそれぞれに訪れていく。アンバランスな登場人物たちが悩みながら進んでいく青春小説です。

登場人物名を各章のタイトルにしていた原作とは違って、映画では曜日を章立てている。そのため、視点を変えて1つのエピソードを何度も描いている。映画も原作も、それぞれ違ってそれぞれ素晴らしい仕上げになっています。

メンツはかなり豪華。神木隆之介、橋本愛、東出昌大、主題歌には高橋優。監督は、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『パーマネント野ばら』の映画をつくった吉田大八さん。完成度高いです、ぜひともご覧あれ。

豪華絢爛な美の集い『アンナ・カレーニナ』

世界の文豪としてあまりに有名なロシアの作家トルストイの代表作『アンナ・カレーニナ』。幾度も映画化されている作品であるが、今回ご紹介するのは、2012年に公開された、キーラ・ナイトレイやジュード・ロウなどが主演の『アンナ・カレーニナ』でございます。

『レ・ミゼラブル』の制作陣や名監督、名脚本家が映像化に挑み、見事に第85回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した渾身の作品であります!!

時代を駆け抜けた一人の女性の美しくも激しい愛の物語。この美に、息を吞む瞬間が幾度も訪れる。この映画、刮目して見よ!!

日常にちらつく数字たち『博士の愛した数式』

小川洋子さんの小説。交通事後の後遺症で80分しか記憶の持たない博士と、そこに新しく現れた家政婦とその息子、3人の物語。博士のわかりやすい数学の説明は聴いていてわくわくしますし、何と言っても博士の一挙手一投足が切ない。

この映画や小説で「友愛数」を初めて知った人も少なくないでしょう。もちろん原作と多少ちがう部分もございますが、綺麗にまとまっており、様々な人たちに愛されるような映画となっております。数学に対する認識が変わるかもしれません。

ポジティブに生きる女性『ブリジット・ジョーンズの日記』

イギリスの女流作家ヘレン・フィールディングの小説。コメディ映画としての認識はやはり高いですが、しっかりロマンス要素が入っているハイテンションな映画です。なんといっても主人公の設定が共感を呼びやすく、みんなに愛されている作品です。

30代の独身女性の恋愛模様を描いているわけですが、あまりにもその日常がユニークに描かれていて本当に元気をもらえます。周りの友達も個性的でおもしろいし、何よりブリジットの明るい姿は前向きさを与えてくれます。続編もおもしろいので、ぜひ。

ふざけすぎだコノヤロー!『鴨川ホルモー』

めちゃくちゃふざけ倒している、万城目学の青春ファンタジー小説『鴨川ホルモー』。これを一度見てしまったら、「ゲロンチョリー!!」と京都で言いたくなってしまうはず(笑)

この作品でしか使われない言葉が多々ありますが、それがこの映画に対する愛着を生みます!!

第1回沖縄国際映画祭において長編映画部門大賞「ゴールデンシーサー賞」を受賞。キャストは、山田孝之、栗山千明、濱田岳、荒川良々といった個性的かつ演技力高めの精鋭軍団。彼らたちが真剣にふざけ、青春しているさまは、おもしろすぎて堪りません。ぜひご覧あれ!!

今も続く人気映画『ティファニーで朝食を』

有名なアメリカの小説家、トゥルーマン・カポーティの代表作。ティファニーは宝石店のため、もちろん朝食はできないが、「ティファニーで朝食を食べるご身分」というたとえで主人公を描いている。映画の冒頭で主演のオードリー・ヘップバーンが、ティファニーのショーウィンドウを眺めるシーンは印象的ですよね。

原作と違う内容になっていますが、オードリー・ヘップバーンという大女優の魅力が十二分に伝わるのは映画ならではのもの。制作秘話として、カポーティは始めマリリン・モンローにオファーをしたのですが、断られてオードリー・ヘップバーンになったという話があります。名作の誕生に、運命は必要なのかもしれませんね。

オードリー・ヘップバーンを愛でるためにあるような映画ですが、原作も充分におもしろいので、ぜひどちらも楽しんでほしい一作です!

不思議なシェアハウス『パレード』

『悪人』、『横道世之介』なども映画化している人気作家の吉田修一がおくる少し不気味な作品。5人の若者たちのルームシェア生活を描いた作品ですが、正直こわいです(笑)。どうしてこんな結末を考えついたのか不思議に思うほど、ラストの寒気はすさまじい。

原作は、5人それぞれの視点で描かれているので、映画とまたちがう楽しさがあります。映画では、藤原竜也、香里奈、小出恵介など、演技力の高いキャストで構成されており、完成度の高い作品となっております。

吉田修一の作品全般がおすすめなので、これを機に、吉田修一ワールドにハマってみるのもいいのかもしれません。

名監督の遺作『アイズワイドシャット』

『時計じかけのオレンジ』や『2001年宇宙の旅』など、映画界に衝撃を与えた作品を連発しているスタンリー・キューブリック監督の遺作。原作はオーストリアの作家、アルトゥル・シュニッツラーの『夢小説』。恋愛と死を描写しているこの作品は、恐ろしくもありえないほど魅力的なものになっています。

トム・クルーズとニコール・キッドマンが主演、この大スターたちのおかげで、この作品の不気味さがより一層深まっています。性的シーンも多いため、見る人を選んでしまう要素も含めているのですが、「こんな映画があるのか!」といった感情に必ずなってしまいますので、おすすめしたいです。

ちなみに、この映画がきっかけで、トム・クルーズとニコール・キッドマンは離婚したと言われています。。。

自分よりひどい人がいるという安心感『苦役列車』

第144回芥川龍之介賞受賞した作品。アウトローな西村賢太の作品です。公開時のキャッチコピーは、「友ナシ、金ナシ、女ナシ。おの愛すべき、ろくでナシ」。まさにその通りだと思います(笑)

その日暮らしを続ける読書好きの男の話。キャッチコピーどおり、ろくでナシの話です(笑)。内容は本当にひどいですが、自分よりもっとひどい状況の人がいるんだと思ってしまう変な安心感を与えます。

森山未來と前田敦子という目新しいキャストでお送りするこの作品。万人におすすめできるものではありませんが、こういう作品もあるんだなって思って頂ければ幸いです!!(笑)


以上、小説が原作の映画10選でした。

映画をいろんな角度見れるきっかけにもなると思うので、気になる映画の原作を調べて読むのはたのしいものです。

皆様の映画ライフに、お力添えになれたら幸いです!!

 




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